昨日12/22は弊社システムフォレストの創立10周年記念パーティーでした。本来であれば2004年2月26日が創立記念日なので、春先に開催するのが筋なのでしょうが、忙しさと怠慢も重なり、12月のそれも師走・忘年会まっただ中の多忙な時期に開催することとなってしまいました。それにも関わらず会場まで足を運んでいただいたお客様、パートナー様、メーカー様、ご来賓の皆様には大変感謝申し上げます。創業の地で本社のある熊本県人吉市はもとより、熊本県内のお客様、福岡県内のお客様、東京、沖縄、京都、徳島、神戸、福山などからも駆けつけていただきました。また驚く事に私のサラリーマン時代の同僚が受付をかってでてくれました。退職して10数年、本当に嬉しい限りです。
挨拶や紹介ビデオを作成するにあたり、改めて10年を振り返りましたが、つくづく何のビジョンもなく、ただ生活のために起業し、目の前の仕事をこなす事で精一杯だった創業当時を思い出しました。当時苦労かけた社員のほとんどは退職してしまいました。メーカーの下請けで始めた受託ビジネス。仕事の割には儲けも少なく、当時わずかばかりの貯金を切り崩して社員に給与を支払い続けていました。
リーマンショックの後、ご多分に漏れずいとも簡単に下請け切りに合い、下請けには未来は無いと痛感。下請けからの脱却を目指してクラウドビジネスへ転身して3年が立ちました。その間、休みなく働き続け、身体はボロボロ、死ぬほどの苦労を味わい、会社経営とはこんなにも辛いものなのかと愕然としたものです。
その時に私を支えてくれたのはお客様の温かい言葉でした。そしてそのお客様の期待に応えようと、ひたむきに頑張る社員の姿でした。いつしかクラウドサービスは製品という枠を越えて「お客様のビジネスの成功を互いに共有しともに達成するための手段」としての位置づけに代わりました。
そして経営とはもっと明るく楽しくキラキラと輝いているものであると、ある勉強会で教えられました。それを実感するかのように、私の周りには素晴らしい経営者、パートナーの存在があり、様々な気づき、教えがありました。10年間で得られたものは数々の「人の縁」だったのです。
成熟していない市場の成長とともに、求められるスピード感に、時には社員もついてこれないこともあったかと思います。朝令暮改も頻繁、走りながら決めざるを得ない事も多々あったからです。経営者としての未熟さを実感しながらも日々の営業の合間に経営学を必死に学びました。何とか自己の成長を早めることが出来ればという事が目下の私の課題です。
そんな社員が昨日のパーティーではサプライズで私へのメッセージビデオを作ってくれました。忙しいのはよくわかっていましたし、何よりも最近社員との直接の対話がおろそかになっていました。しかし映像の向こう側にはキラキラ輝く社員の笑顔がありました。涙を必死にこらえるのが精一杯でしたが、これからも社員の幸せを一途に念じていきたいと心新たにしたところです。
つくづく、ビジネスが人が創り、人がビジネスを創る。時代がどんなに最先端なものに変わろうとも、「人が中心」であることには変わらないということを実感しました。実はこれこそが「地方創生」のキーワードなのではないでしょうか。
10年を振り返って、失敗して失ったものは返ってはきません。過去オール善。すべては未来のためにあると信じて、どの会社にも負けないくらいお客様を愛し、お客様の幸せを願う素晴らしいスタッフ達とともに、次の10年を駆け抜けていこうと思います。
10年間を支えてくれたすべての皆様へ感謝申し上げ、そして次の10年も、ご指導ご鞭撻をよろしくお願いいたします。
株式会社システムフォレスト
代表取締役 富山孝治