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IT×農業

5月21日に鹿児島城山観光ホテルにて「ファームノートサミット2014in九州」を開催しました(主催:ファームノートシステムフォレスト)。
九州初の農業向けITとブランディングに特化した内容で、特に酪農・畜産にフォーカスしていたこともあり、ご当地熊本ではなく、鹿児島開催となった次第です。
当日は主催である帯広本社のファームノート小林社長の講演に始まり、6次化産業の実例をご紹介いただいた十勝しんむら牧場様、ブランディングの重要性についてファームステッド様から、ITではアグリノート様、Googleの田中様やソフトバンクの中山様など多彩、かつ6講座という長丁場にも関わらず120名を超える方々にご参加いただき、皆さんの関心の高さに圧倒されました。

農業にITを活かすという意味では、先行してセンサー活用などのIoTの事例をよく目にします。あくまで現場の声や課題をITを使って解決するという視点で主に畑作で活用されているようです。しかし、ファームノートのように、社員が酪農の現場に入り込んで自ら実体験をしながら、プロトタイプを検証するということは中々できることではありません。何でも社員は現場に寝泊まりし毎朝5時起きで牧場の仕事をされているとか・・。酪農・畜産業を効率化し、より生産性を高め、強い酪農・畜産業を作るというファームノートの小林社長の想いはとにかく真剣そのもの。農業経営を変えるという強い気持ちを感じました。
さて、冒頭のスライドには「イノベーションへようこそ。」という文字が映し出されました。
今、時代はパラダイムシフトが起こっています。「クラウド×スマートフォンデバイス×ソーシャル」といった情報ツールが世の中を変革しています。このめちゃくちゃ早い時代の流れの中で、私たち経営者は「素早い意思決定」をしていかなければなりません。そのためには情報を「見える化」することが重要です。これまで「ヒト+モノ+金」に対して経営判断をしていけばよかったのですが、これからはそれに加え「情報」の時代です。正しい情報を掴んで素早い意思決定をしていくためにも「見える化」が必要なのです。
これまでのようにITの投資に数千万もかけていく時代は終わりました。とはいうものの中小企業にとってIT投資はそうそう頻繁に出来るものではありませんし、肝心のITが自社の業務に合わなければ辞めるということも出来ません(5年リースなど)。辞めることが出来ないので新しい投資まで数年を待たなければならない。これは企業にとって死活問題ではないでしょうか。
トライアルしながら何度も何度も試行錯誤が可能であり、最悪自社の業務に合わなければいつでも辞めることが出来るのがクラウドの利点でもあります。変化の激しい時代だからこそ変化に対応できるITツールを選択することは重要だと思います。
イノベーションへようこそ。
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