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アメリカの野球に学ぶ向上心

野球解説者の工藤公康氏が、アメリカの野球に学ぶ向上心という内容で少し前の日経新聞に寄稿していました。アメリカ野球の厳しさを、自身の若いころの体験談や直面したことから感じたことについて書かれていました。
メジャーとは、言わずもがな、松井やイチロー選手が直面したように、常に結果が評価され、結果が出せなければどんな有名選手でもすぐに契約解除になるという厳しい世界です。
工藤氏は投手。アメリカでは抑え役を任されたそうです。すると今まで抑え役だった投手はクビに。中継ぎなどにまわして・・とは日本人的発想。「育てる」なんて発想はなく、自らはい上がってくる環境しかそこにはありません。選手はひたすら試合で結果を残す事に命をかけます。
野球の本場で学んだのは「自分を高めようとする意志」

ダメな自分をまるごと受け入れて、それでも己の可能性を信じ続ける。メジャーで、強いモチベーションが生まれるのはサバイバルにさらされた環境があればこそ。
球にスピードがないのなら、筋力などパワーをつければいい。コントロールが悪いなら、良くするために何が必要かを考えて、まず動くことだ。とにかくやること。
心の持ちようひとつで、人は変わることができる。あきらめず、くよくよせず、何より非力さを他人のせいにしないこと。

あきらめない心。

私たちはうまくいかないことをいつも何かのせいにしていないでしょうか?
工藤氏は結びでこう述べています。
「クビを言い渡された選手の誰に聞いても返ってくる答えは一緒だった。あきらめないよ。また練習して、トライアウトを受けて、必ずアメリカン・ドリームを手に入れるんだ」