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何かを捨てるという決断

捨てるという決断はとても難しいものです。何かを決めるということは、何かを捨てることでもあるからです。
 
元楽天ゴールデンイーグルスの野村監督が、自著のなかで「選択」という表現で語っておられます。
 
勝負というのは「選択」の連続。意識をするかしないかに関わらず何かを選んでいる。「選ぶ」ということは同時に他の何かを「捨てる」ことでもあるわけである。「カーブもいい、ストレートもいい、フォークボールもある、気をつけろ」というコーチの指示は、逆に選手を混乱させ狙い球を絞ることが出来ず結果を出すことが出来ない。このコーチは「捨てる」ことが出来できなかったのだ。
 
「捨てる」ということは勇気のいることです。捨てることによって残った一つを活かす。それが「選択」ではないでしょうか。
 
加藤秀俊氏が書いた整理学という本に「捨てるというコトバからゴミ箱のようなものを連想されては困る。われわれが一冊の本を本屋の店頭で買い求めるということは、それ以外の数千、数万冊の本を捨てたということにほかならない」という一節があります。
 
「選ぶ」という行為にはそれだけ重みがあるのです。
 
私たちも自社のビジネスモデルを「クラウド」という領域に集中させました。同時にそれは、IT業界の収益の柱である派遣型ビジネスや受託型ビジネスを捨てるという決断でもありました。さらにクラウドという領域でもPass分野(Salesforce)にしぼってビジネスの立ち上げを行いました。社員のリソース(資源)も集中し、兼務を出来る限りなくして行きました。すなわち「選択」し「捨てた」のです。
 
結果的に短期間で集中して事業を立ち上げることが出来たため、社員や技術力などのリソースを集中し、特にマーケティング費用などを分散させず効果的に使えるという意味でもとても重要なことでした。
 
私たちのような中小企業は限られたリソースしか持っていません。これからは早い決断の一方で、捨てる決断が重要になるのではないでしょうか。
 
 
 
この辺りのお話もいつもの定例セミナーの中で出来ればと思います。
http://www.systemforest.com/article/2015/07/cloud_seminar/