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クラウド時代の地域密着型企業

先日ご訪問した社長さんと地域密着についてお話をする機会がありました。詳しくは書けませんが、この会社はとある業界の施工会社です。気の合う全国の仲間と勉強会を重ねるうちに、自社の強みや弱みを補完出来る仕組みが作れないかと思いたったそうです。
その一つが資材の共同調達の仕組み。
これによりメーカから問屋を経由せずに安価に資材を購入することができます。また1社では不可能だったオリジナルの資材も開発することができたそうです。
さらに、これだけにはとどまらず、各社の設計システムを企業間で統一され、なんと設計データ(実データ)も共有。事例を共有することで、1社ではできない提案が客先に出来るようになったとのこと。またデータを共有することで設計にかかる時間も削減できます。
ある意味ノウハウを共有することに対してリスクはないのか?とお尋ねすると、むしろ提案の幅も広がり、お客様にもメリットがあるとのこと。なんとなく、これからの地域密着型企業の将来像を見た気がしました。
私たちも地域密着型企業として、クラウドサービスを提供しています。お客様の課題に真摯に向き合い、解決方法を一緒に考え、実現に向けて支援を行います。
クラウド時代だからこそサポートはとても重要です。地方の場合は、少しのミスが会社の評判など大きな問題に発展することも珍しくありません。お客様に寄り添い、お客様の成功を支援することこそ私たちの命題なのです。
ところが、お客様の課題や解決手段も千差万別。1社のノウハウでは解決しないこともあります。そんな時に、全国の地域密着型企業が連携することでたくさんのアイデア、解決方法などの事例を手に入れることができれば大変なメリットです。
また私たちのような地方の会社は技術習得のための手段も限られてしまい、毎回たくさんの経費をかけて東京に研修にいかなければなりません。
弊社も、もともとそういう目的で立ち上げたのではありませんが、クラウドサービスを展開する九州のパートナーさん達とは各社の事例や営業方法、技術的な悩みなどを、勉強会という形でいつしか共有し始めました。最近では東京から講師をお招きして集合型教育も実現しています。これはコスト的に大変助かっています。
地域密着型企業だからこそ、志を同じくするものが集い、手を取り合い、それぞれの強み弱みを補完する仕組みを作ることで、メーカなどの大企業に負けない力を得ることが出来るのではないでしょうか。
しかしながら連携のポイントは各社のトップの人間力。本当に志が同じ仲間でないと長続きしません。そのためには何度も何度も膝をつき合わして酒を酌み交わすことも重要です。九州は特にかもしれませんが・・笑
「全てはお客様の成功のため」

これからも変化し続けたいと思います。